第48回全国高等学校美術、工芸教育研究大会 2011高知県大会レポート

第48回全国高等学校 美術、工芸教育研究大会 2011高知報告

東京都立桐ヶ丘高等学校 美術科 若松先生



大会スローガン「美術維新・それがArtの役割ぜよ」そのままの、たぶん、後々まで語りつがれるのではないかと思われる高知大会でした。これも高知の皆さんが自身でおっしゃっておられましたが、「議論好き」「もてなし好き」「チャレンジ好き」(いごっそうと言うそうですね)のなせるわざ、今後のグローバルな展開につながっていくでしょう。高知の街自体が、まだまだ昨年の大河ドラマの熱冷めず、活気のある中での全国大会でした。

まず、18日の記念講演は、世界的なフィギュアメーカー海洋堂社長の宮脇修一館長。高知県四万十町の廃校になった小学校跡地に「海洋堂ホビー館」を開館されました。何しろ、ユニークです。早速サイトをのぞいてみてください。

http://www.hobbykan.jp/index.php

分科会は、私も発表するということもあり、第3分科会の「鑑賞教育の可能性」に参加しました。第1分科会「美術・工芸教育をめぐる諸問題」、第2分科会「授業の可能性」へも東京都から先生方が参加されていますので、秋には、報告があると思います。

大会宣言文の中でみられるように、新学習指導要領では、美術、工芸において養うべき資質や能力を「発想や構想の能力」「創造的な技能」「鑑賞の能力」と示している・・・とあり、今回、鑑賞教育では、「言語活動」について、様々な面から光を当てて検討されたと思います。

タイトルをあげさせていただいた方が、皆様にイメージしていただきやすいと思いますので、載せさせていただきます。(敬称略)

☆「言語活動と表現力を高める鑑賞教育の実践-継続的な10分間鑑賞 の取り組み-」高知県立高知西高等学校 越智篤史

☆「言葉の力を取り入れた美術鑑賞学習-思考の外面化と共有化を図る鑑賞学習の取り組み-」秋田県立西目高等学校 森川勝栄

☆「美術館と高等学校の連携による共同教育の可能性」兵庫県立香寺高等学校 北川正志

姫路市立美術館 本丸生野

☆「鑑賞教育と表現-キャリア教育へのむすびつき-」東京都立桐ヶ丘高等学校 若松由希子

☆「鑑賞学習における表現活動」愛知県立岩倉総合高等学校 高橋承一

 

キーワードとして・・・

実際の作品、実体験、実際に人と出会い、

それらを通して思考を深めていく道筋を学ぶことができる。

対話力をつけ、社会でいきる力になる!

学芸員体験は、障害児学校の高校生を実習やインターンシップに送り出してきた私としては、十分に社会的な体験であり、将来の課題解決能力に結びつくものと受け止められました。また、教室内であっても、友達や先生、実際の作品と、出会いと対話を深める授業実践をみせていただきました。そういった体験や普段の実践の積み重ねは、どの先生方の発表にも努力のたまもので、ここまで積み重なると、必ずや、生徒たちは、何を見るにも意識を深く働かせることでしょう。

また、今回、発表を聞くだけでなく、付箋紙をつかったブレインストーミングのような方法で、参加者との意見交流が行われました。

一日目は、「こんな鑑賞教育をやりました。反応があった。反応がいまひとつ。」、二日目は「これからやりたい鑑賞教育」というタイトルでした。いろいろな意見が出ましたが、実際に作家に合う、実際の作品に触れ、学芸員体験をする等、私も是非やってみたいところです。

ここで、最後に、この研究会前に、他教科の先生に言われたひとことが、私の課題になっていました。「若松先生・・・、美術って、非言語での表現でしょう? 言語化って、ヴァーバル(Verbal)と言うけれど・・、ノンヴァーバル(Non-Verbal )とどのような関係があるだろう?」

今回、多くの先生方の実践を見せていただき、例えば、生徒が二人一組になり、一人はアイマスクをし、作品が見えている人が言葉で説明をし、アイマスクをはずして確かめるといった実践からも、言語と非言語が、お互いに補いあいイメージを高める、対話をいろいろな方向から深めあう、磨き合うものだと確信しました。


高知の生徒さんや先生方の作品展示も、大変勉強になりました。ありがとうございました。

来年は、岡山県倉敷で、再来年は香川県で、行われるようです。また、みなさんと一緒に、対話し、研究していきたいと思います。

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