3年次研究発表(2011年度)

東京都立東大和高等学校 瀬戸口

1. はじめに
わたしは入都3年目である。1年目は校務や部活動、初任研などでめまぐるしく日々が過ぎ、授業の準備など大変だったことを今でも思い出す。授業内容や教材研究など他校では、どの様な授業や指導を実践しているのか興味を持ち、美工研の研修会などにはできるだけ参加してきた。夏の実技研修、研究発表などに参加して、授業に取り入れていったものもある。入都前は公立中学校と都立高校で非常勤講師をしていたが、専任となり授業内容や教材研究などをより深く考えるようになった。

2.授業内容
●美術Ⅰはプラ板版画、模写、コラージュ、ピクトグラム、自画像、素描、鑑賞。短時間ではあるが様々な課題を体験させる。
●美術Ⅱでは粘土による抽象立体表現、パッケージデザイン、椅子のグループ制作、素描、鑑賞。一つの題材にかける時間を美術Ⅰより長めに設定してじっくり取り組ませる。
●美術Ⅲでは美術方面の進学を希望する生徒を対象とし、基礎技術の向上を図る。石膏デッサン(木炭・鉛筆)、静物画(水彩)、風景画など。各自で課題設定して計画を立てる。
●3年総合では美術方面の進学は考えていないが、美術に強い興味・関心があり美術史を学びながら現代アートに関する課題研究を行う。
全ての授業は週1回の2時間続き。美術Ⅰ、美術Ⅱでは年間を通して生徒をモデルにして授業のはじめに5分間クロッキーをしている。チャイム着席を守らせることと、短時間での形態把握と集中力を養うのを目的にしている。はじめは人前でポーズをとるのに抵抗を見せるが徐々に慣れてくると、自分でポーズを考える生徒も現れる。

3.課題
授業において興味や集中力を持続させるための教材の工夫、授業展開はないか。生涯に渡り、ものづくりや鑑賞すること、日常の全てにデザインが関わっていることなど興味を持ち愛好していくこと願う。
美術教科単独で考えるのでなく他教科との関係も大事である。校内においては美術教科がどのようなことをやっているのか、アピールするために校舎内に授業作品を展示する。飾られた生徒の自信をつけ、美術選択者以外の生徒や芸術にあまり興味を持たない生徒の目に触れさせる作戦を実行中である。作品が徐々に増殖し日常の中に当たり前に芸術がある環境づくりをしていきたい。全員分の展示をするか一部選抜にするか考えた。描写力や質の差が歴然として自信のない生徒はより一層自信をなくしてしまうのではないか心配もしたが全員の作品を並べることにした。そのことで生徒同士が切磋琢磨し、各々につけた評価に納得を持たせることが出来る。

4.まとめ
当日は先輩方に聞きたいことなどを中心に今まで行ってきたことを中心に話させてもらい、わたし自身の課題も何かしらのヒントを得ることができた。十分な資料も無く拙い発表で申し訳なく思ったが、先輩方を前にして感じたことは、自分自身が日々を楽しみ、美術を愛好し心豊かに暮らすことが、生徒に美術のよさを生き生きと語り、楽しい授業づくりができるということだ。生徒にとって魅力的な授業、教師、人間となり得るために日々がんばろう!と思う。

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